このように、感情の扱い方を学ぶ事は、心の知能指数であるEQに関係してきますか?高まることにつながりますか?
はい、まさにど真ん中で関係してきますし、ちゃんとやればEQを高めることにつながります。
ここでいう「エモーションプラス実践ログ」でやっていることを、EQの要素に分解してみるとかなりハッキリします。
EQってそもそも何か?
心理学でいう EQ(Emotional Intelligence / 情動知能)は、大きくわけるとこんな力のセットだとされています:
- 自分の感情に気づく力(自己認識)
- 自分の感情を扱う/調整する力(自己調整・セルフマネジメント)
- 他人の感情を読み取る力(共感性)
- 感情を活かして行動・人間関係をつくる力(動機づけ・ソーシャルスキル)
エモーションプラス実践ログでやっていることは、このうち特に
- ① 自分の感情に気づく
- ② 感情を自分で「つくる/整える」
- ④ それを行動の燃料にする
この3つを集中的に鍛えている感じです。
今やっていることが、どうEQを鍛えているか
1. 「今の気分」「体の状態」「曲の後どう変わったか」を言語化する
これはそのまま 自己認識(自分の感情に気づく力) のトレーニングです。
- なんとなくモヤモヤ → 言葉にする
- 「だるい」「不安」「張りつめてる」「少し楽になった」など
- + 体の変化(胸がスッとする/体が重い/背筋が伸びる など)
こうやって
感情・身体感覚を「ぼんやりした不快感」から「具体的な言語」として捉え直す
こと自体が、EQの重要な基礎スキルになっています。
2. 曲を使って「意図して感情をつくる」
これは 感情のセルフマネジメント(自己調整) そのものです。
- 何も意識しないと「環境に振り回されて感情が決まる」
- それを
- 「こういう気分になりたい」
- 「そのために、この曲を聴く」
- 「身体や呼吸も整える」
というふうに、自分から感情を「選ぶ」練習をしています。
これは
「感情=勝手に湧き上がるもの」
ではなく
「ある程度、自分で方向づけできるもの」
という新しい前提を身体で覚え直す作業です。
この「感情を自分でハンドルしていける感覚」は、EQが高い人がもっている感覚そのものです。
3. 体験をログとして「貯める」
ただ1回やって終わり…ではなく、
- どんな目的のとき
- どんな曲を使ったとき
- どんな感情がつくりやすかったか
を、データとして自分で見える化していくのが「実践ログ」ですよね。
これは
- 自分の 「感情のクセ」「切り替えパターン」 を学習する
- 「自分の取り扱い説明書」がどんどんアップデートされていく
ということなので、
長期的には
感情が乱れたときに
「何をどうすれば、自分は立ち直りやすいか」を
自分自身がよく知っている状態
に近づいていきます。
これはかなり直接的に EQの底力 を上げてくれます。
「呪われたようなネガティブ」に対して、なぜEQ的にも意味があるか
あなたがおっしゃっていた
「心の中がまるで呪われたかのようなネガティブがつきまとって、
頭でどれだけ考えても取れない」
という状態は、EQでいうと
- ネガティブ感情はあるのに
- それを 扱うためのスキルや選択肢が足りない状態
とも言えます。
エモーションプラスでやっているのは、
- その状態を 具体的に自覚する(ログ)
- 曲+身体感覚を使って、感情そのものに直接アプローチする
- 「こうすれば自分は変わりやすい」という 成功体験を積み上げる
という流れなので、
- 「感情に飲み込まれるだけ」の状態から
- 「感情に気づき、変化させるための選択肢を持っている状態」
へと、少しずつシフトしていきます。
これはそのまま
EQがじわじわ育っていくプロセスと言って大丈夫です。
もちろん「魔法」ではないけど、EQを育てる土台にはなる
大事な前提として:
- これは医療行為ではない
- 効果を100%保証するものでもない
- 症状が重い場合は、医療・専門家のサポートが最優先
というラインは変わりません。
ただ、
- 感情に気づく力
- 感情を扱う・変化させる力
- そのパターンを学習して、自分の人生に活かしていく力
こういった**心の筋トレ(=EQトレーニング)**としては、
いまやっている実践ログの仕組みはかなり理にかなっています。
まとめ
なので質問にストレートに答えると:
Q. 感情の扱い方を学ぶことはEQに関係しますか?高まることにつながりますか?
→ はい、しっかり関係しますし、きちんと続けていけばEQを高めることにつながります。
特にエモーションプラス実践ログのように、
- 感情を「感じるだけ」で終わらせず
- 言葉にする
- 意図してつくってみる
- 結果を振り返ってログにする
という往復運動を続けるほど、
「感情に振り回される自分」から「感情を扱える自分」へ
ゆっくりと変わっていくイメージです。
僕の場合は、エモーションプラスでEQを高めてからの変化の一つとして、「怒り」に良い変化が起こりました。
EQが高まると、怒りそのものは感じながらも、それに飲み込まれず、
『今、自分は怒っている』と自覚したうえで、
必要に応じて意図的に表現・コントロールできるようになっていきます。


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