EQ(心の知能指数)は「感情をつくって使う力」から伸びる ─ そのトレーニングを自動化するツールとは?

EQ(心の知能指数)は「感情をつくって使う力」から伸びる ─ そのトレーニングを自動化するツールとは?
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感情は「つくって使う」時代へ。

我慢でもポジティブ洗脳でもない、
科学的な感情トレーニングを、日々の習慣に。

「ポジティブ洗脳」とは何が違うのか?

ざっくりいうと、

ポジティブ洗脳:
👉 現実や不快な感情を見ないようにして、無理に明るいことだけ考えさせる

エモーションプラスのアプローチ:
👉 現実や感情をちゃんと見るうえで、「望む感情をつくって使う」技術を身につける

という違いがあります。

「EQを高めたい」「感情に振り回されずに生きたい」と思ったとき、
多くの人がまずやるのは、

  • 本を読む
  • ポジティブ思考やアファメーションを試す
  • 呼吸法やマインドフルネスを少しやってみる

…といった “頭で知る”タイプの取り組み です。

もちろん、これらはどれも悪くありません。
ですが、実際のところ、

「読んだことは覚えているけど、
日常の場面ではあまり使えていない…」

という状態になりがちです。

この記事では、

を、「科学的な裏付け」を交えながら解説します。

※ 具体的なトレーニングの手順は、有料コンテンツ本体(エモーションプラス)の守備範囲なので、本記事では「考え方」と「仕組み」にフォーカスしてお伝えします。


目次

1. そもそもEQ(心の知能指数)とは何か?

EQ(Emotional Intelligence/心の知能指数)は、
心理学者ダニエル・ゴールマンらによって広く知られるようになった概念で、

  • 自己認識(自分の感情に気づく力)
  • 自己調整(感情を扱う・コントロールする力)
  • 動機づけ
  • 共感
  • 対人関係スキル

などから成る総合的な能力だとされています。

最近の研究でも、EQが高い人は

  • ストレスが低い
  • ポジティブな感情状態が多い
  • 健康や幸福感が高い
  • 仕事のパフォーマンスやリーダーシップにも良い影響がある

といった結果が報告されています。

特に重要なのが、

自己認識(self-awareness)と自己調整(self-regulation)が、EQの土台になっている

という点です。
自分の感情に気づく力が高いほど、感情を上手に調整できるという関係性が、さまざまな研究で示されています。


2. EQの中核にあるのは「感情を観察する力」だけではない

EQというと、

  • 「イラッとしたときに一呼吸おく」
  • 「自分はいま、どんな感情を感じているのかラベリングする」

といった “感情を観察する”トレーニング をイメージする人が多いかもしれません。

もちろん、それもとても大事です。
ですが、エモーションプラスの世界観では、もう一歩踏み込みます。

EQの中核は
「感情をつくって、意図的に使う力」
にもある。

という視点です。

「感情をつくる」とはどういうことか?

ここでいう「感情をつくる」とは、

  • ある状況・目的に合わせて、
  • 意図的に「こういう感情状態になろう」と決めて、
  • その感情を実際に立ち上げる(もしくは高める)

というプロセスです。

たとえば…

  • 不安になりやすい場面で
    → あえて「静かな安心」「落ち着き」をつくる
  • 行動が止まりそうな場面で
    → あえて「やる気」「決意」「軽いワクワク」をつくる

つまり、

「外から来た感情に対処する」だけでなく、
「自分から感情を立ち上げて使う」

という方向にまで踏み込むのが、このアプローチの特徴です。


3. なぜ「感情をつくって使う」ことに科学的な意味があるのか

3-1. 感情 × 記憶 × 脳のしくみ

神経科学の研究では、
強い感情を伴った出来事は、記憶に残りやすい ことがわかっています。

  • 感情処理に関わる「扁桃体」
  • 記憶形成に重要な「海馬」

などが一緒に活動することで、「感情記憶」として深く刻まれやすいと考えられています。

また、音楽を例にすると、

  • 自分が「心地よい/感動する」と感じる音楽を聴いているとき、
    報酬系(ドーパミン)を含む脳の回路が活性化する ことがfMRIなどで示されており、
  • 音楽は「感情」と「記憶」を同時に刺激しやすいことが、多くの研究レビューでまとめられています。

つまり、

「感情を意図的につくる体験」を繰り返すと、
そのときの 感情 × 状況 × 音楽(などのきっかけ) が、脳の中にセットで刻まれやすい

という土台があるわけです。

3-2. アンカリング(感情の「スイッチ化」)

心理学やNLP(神経言語プログラミング)の文脈では、

ある刺激(音・言葉・動作など)と、
特定の感情状態を繰り返し結びつけることで、
その刺激が 「感情のスイッチ(アンカー)」 になる

という「アンカリング」の考え方があります。

これは、パブロフの犬で有名な 古典的条件づけ の応用とも言えます。

  • 「この曲を聴くと、なぜかいつも泣いてしまう」
  • 「あの匂いを嗅ぐと、学生時代の記憶が一気によみがえる」

といった経験は、多くの人が持っているはずです。
まさにこれが “自然発生的なアンカリング” です。

エモーションプラスでは、これを 意図的・健全な方向で利用する ことを狙っています。


4. 「ただ知るだけのEQトレーニング」がうまくいきにくい理由

ここで、よくあるEQ・メンタル系の取り組みと比べてみましょう。

4-1. テキスト/動画だけだと「経験」が積もらない

  • EQの本を読む
  • セミナーで「感情の仕組み」を学ぶ

これらは 知識のインプット としてはとても大事です。
しかし、脳は

「知っていること」よりも
「何度も経験したこと」を優先して使う

という性質があります。

どれだけ素晴らしい理論を知っていても、

  • 実際に不安な場面で
  • 実際に曲を使い
  • 実際に感情をつくる体験

何度も繰り返していない と、
現場では「知っているのに使えない」というギャップが生まれてしまいます。

4-2. 紙のノートだけだと「継続」と「振り返り」が難しい

感情や日記を書き出す 「エクスプレッシブ・ライティング」 は、
ストレス低減やメンタルヘルスに一定の効果があると、多くの研究が示唆しています。

しかし、紙のノートだけでやろうとすると、

  • 毎回どこに書いたか分からなくなる
  • ふりかえりがしづらい
  • ログが溜まっても「どの体験が良かったか」が見えにくい

という 実務的な壁 が出てきます。

結果として、

「最初の数日は頑張ったけど、だんだん書かなくなった…」

という典型的パターンになってしまいます。


5. エモーションプラス:スタートアプリが解決していること

エモーションプラス:スタートアプリ(購入者専用ツール)は、
こうした「頭で分かるけど続かない/実践に落ちない」という問題を解決するために設計されています。

具体的な手順や細かいワーク内容は有料コンテンツなのでここでは触れませんが、
構造レベル で見ると、こんな特徴があります:

5-1. EQの中核プロセスを「3ステップ」に分解している

アプリの構造は、大きく言うと

  1. 目的づくり(STEP1)
    • 「どんな自分でいたいのか」「なぜそれが大切なのか」を言語化する
      → EQの中核である 自己認識 を鍛えるパート
  2. 感情トリガーとなる曲の設定(STEP2)
    • 「この曲を聴くと、この感情状態になれる」という “感情アンカー”候補 を決める
      → 音楽 × 感情 × 記憶のしくみを使う
  3. 感情体験&ログ化(STEP3)
    • 曲を使って感情をつくるミニ体験
    • 「前(再生前)/後(再生後)/気づき」を記録する
      → エクスプレッシブ・ライティング+アンカリング+メタ認知

という流れになっています。

これにより、

「EQを高めるプロセス」
目的 → 感情づくり → 振り返り → アンカリング

が、ひとつの画面の中で完結するようになっています。

5-2. 「経験」をどんどん溜めていける設計

スタートアプリは、「1回やって終わり」ではなく、

  • 体験ログを 一覧として蓄積 し、
  • いつでも「そのときの自分」が読み返せるようになっています。

これにより、

  • どんなときに感情づくりがうまくいったか
  • 曲と感情の結びつきが強くなってきているか
  • 自分の変化(EQの成長)が、文章として見えるか

といった 「成長の見える化」 が自然に進みます。

5-3. 「同じパターンを繰り返せる」=アンカリングが進む

EQトレーニングにおいては、

同じ「目的」 × 同じ「曲」 × 同じような「感情体験」

繰り返し経験する ことが、アンカリングを深めていきます。

スタートアプリの設計はまさにそこをサポートしており、

  • STEP1:目的はそのまま継続しつつ
  • STEP2:感情トリガーとなる曲も固定し
  • STEP3:体験を変えながらも「同じ軸」でログを積み重ねる

という 「同じ土台 × 新しい体験」をくり返す構造 になっています。

その結果、

  • ある曲を聴いたときに、自然と「その目的に向かう感情」が立ち上がりやすくなる
  • 目的と感情がセットで自動的に呼び出される

という「感情の自動化ゾーン」に、少しずつ近づいていきます。


6. なぜ「このツールでやること」に意味があるのか?

ここで大事なのは、

「内容(理論)」だけでなく、
「器(ツール)」そのものがEQトレーニングを後押しする

という点です。

6-1. 「やるべき流れ」が迷わず分かる

EQやメンタルの本を読んでも、

  • 「結局、自分は何からやったらいいのか」
  • 「今日、何を1つやればいいのか」

が分からずに止まることがあります。

スタートアプリの場合、

  1. 目的を書く
  2. 曲を決める
  3. 曲を使って感情をつくり、前後の状態を書く
  4. 良かった体験は「一覧に追加する」

という 1本道の流れ がすでに設計されています。

これは、行動科学でいうところの

  • 行動の「フリクション(摩擦)」を減らす
  • 「次に何をするか」を考えなくていいようにする

という、継続にとって非常に重要な設計です。

6-2. 「書くこと」「感じること」「振り返ること」が1つの画面で完結

研究では、感情や体験を文章にすること(エクスプレッシブ・ライティング)が、
心理的・身体的な健康にポジティブな影響を持ちうることが、複数の研究・メタ分析で示唆されています。

しかし、現実には

  • 音楽再生アプリ
  • 紙ノート
  • 自分の頭の中だけ

…などがバラバラだと、「一連の体験」としてまとまりにくくなります。

スタートアプリでは、

  • 目的
  • 曲の情報
  • 体験の前後
  • 気づき
  • 過去ログ

までが、ひとつのインターフェイスに統合されています。

これは、

EQトレーニングの「場」を固定する

ことになり、脳にとっても

  • 「この画面に来たら、感情をつくって振り返るモードになる」

という 環境的なアンカリング を作り出しやすくなります。

6-3. 「続けるほど楽になる」ように設計されている

多くの自己啓発やメンタル系の取り組みは、

  • 最初が一番大変で、
  • 続けるほど負担が減るような設計になっていない

ことが少なくありません。

一方でスタートアプリは、

  • 目的・曲の設定(STEP1・2)は基本的に「最初に集中して行う」
  • 以降は、STEP3の「体験&ログ」を中心に回していく

という構造になっているため、

最初は少しエネルギーを使うけれど、
軌道に乗ると“感情をつくる習慣”が軽くなっていく

ようなデザインになっています。


7. まとめ:EQは「感情をつくって使う」ことで、現実に根づいていく

この記事でお伝えしたかったことを、最後に整理します。

  1. EQ(心の知能指数)は、「感情を観察する力」だけでなく
    「感情をつくって使う力」からも伸びていく。
  2. 神経科学・心理学の研究から、
    • 感情は記憶と強く結びつきやすく、
    • 音楽は感情・報酬系・記憶を同時に刺激し、
    • 条件づけやアンカリングにより「感情のスイッチ」をつくることができ、
    • 感情体験を言語化して書くことは、メンタルヘルスや自己理解の向上に役立ちうる
      ことが示唆されている。
  3. しかし、知識だけ/紙のノートだけ では、
    • 続かない
    • 振り返れない
    • 体験がアンカリングとして深まりにくい
      という現実的な限界が出てくる。
  4. エモーションプラス:スタートアプリは、
    • 目的づくり(STEP1)
    • 感情トリガーとなる曲の設定(STEP2)
    • 感情体験&ログ化(STEP3)
      という EQ の中核プロセスを 1つのツールに統合 し、
    • 体験ログを蓄積・振り返りできる構造
    • 同じ「目的 × 曲 × 感情」を繰り返せる構造
      を通じて、「感情をつくって使う力」を自動的に鍛える場 として機能する。

EQを本気で高めたい人にとって、
一番のボトルネックは「良い理論がないこと」ではなく、

「良い理論を、現実の自分の生活の中で何度も使えるようにする“場”がないこと」

かもしれません。

エモーションプラス:スタートアプリは、まさにその “実験場” を提供するためのツールです。

  • 「感情をつくる力」を育てたい
  • EQを“知識”ではなく“体質”にしていきたい
  • ネガティブな自動反応を、ポジティブな自動反応へと少しずつ書き換えていきたい

そんな方にとって、このツールは
「本で学んだ世界」と「日常で生きる自分」 をつなぐ橋になってくれるはずです。


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この記事を書いた人

保有資格(メンタルケア心理士、アンガーコントロールスペシャリスト。うつ病アドバイザー)1980年、北海道生まれ。中卒。数々の心の問題を抱え、生きる希望もなく、13歳から非行に走り、18歳で少年院を逃走し、以後、更生を誓うも、薬物中毒となり現実逃避。その後も凡ゆる心の問題を抱えることになる。そして、独学と自力で1つ1つ自身の心の問題を出来る部分から解決して、それにより役立った情報を発信し続けるようになる。心の問題を抱えた当事者(心の問題、苦しみを直に体験し、影響を受けている個人)だからこそわかることがあり、発信する情報の多くが好評で、お礼の言葉をいただく機会も増える。心の根深い問題の解決、解消に役立つことを伝え続けることで、更に多くの人たちから「心の良い変化に繋がった」「カウンセリングを受けても良い変化がなかったのに、菅原さんの情報の実践で良い変化が起こりました!」という声を多数いただくことが増えたことを機に、電子書籍出版を開始。こういった表現活動が他者だけでなく自身の心の傷も癒していくことを体感し、その素晴らしさも含めて情報発信している。

・メンタルケア心理士
(メンタルケア学術学会認定)
・アンガーコントロールスペシャリスト資格
(一般財団法人 日本能力開発推進協会JADP認定)
・うつ病アドバイザー
(一般財団法人 日本能力開発推進協会JADP認定)

【メンタルケア心理士とは?】「メンタルケア心理士」は、「日本学術会議協力学術団体」に指定されている、「メンタルケア学術学会」が認定する資格(公的学会認定資格としての位置づけ)です。他にも、第三者評価機関(生涯学習開発財団・一般財団法人ヘルスケア産業推進財団)からも認定されています。

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